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シミ対策の基本
シミ対策の基本は次の4つに集約できます。
① 余分なメラニンが作られないようにする。
② 新陳代謝でメラニンを早く体外に出す。
③ 脱色などで強制的に目立たなくする。
④ シミを強制的に取り除く。
もちろん、それぞれの中にはさらに細かい方法がいろいろあります。
例えば、①には、
「紫外線に当らない」
「チロシナーゼを抑制」
「活性酸素を除去」
「ストレスを減らす」
など、さまざまな対策があります。
上記の③④は「シミ取り」「シミ治療」ですが、①②は「シミ予防」が中心です。
ハイドロキノン
シミの予防も大事ですが、シミが出来てしまったら、なるべく目立たないようにしたいものですよね。そんな時にはメラニンの脱色効果がある成分が有効です。
ビタミンCもメラニンを還元脱色しますが、ハイドロキノンという成分は桁違いに強力な効果を持っています。「最強の美白剤」などとも言われています。
ただ、濃度4%を超えるハイドロキノンは副作用の心配があるので、医療機関専用となります。一般のシミ取り化粧品・美白系化粧品に配合される場合は、もっと低濃度です。(ただし、海外から直輸入などで入手したものは、この限りではありません。)
また、ハイドロキノンはメラニンの生成を抑制する働きもあります。ビタミンCと似ていますね。
そして、もう1つビタミンCとそっくりな事があるんです。それは、熱や光に弱くて不安定なこと。従来は、取り扱いが面倒だったのですが、最近は「新安定型ハイドロキノン」というものも開発されて、使いやすくなっています。
ビタミンA
角質ケアはシミ対策で大切です。角質が肥厚すると肌のターンオーバーが乱れます。すると、メラニンが溜まってシミが出来やすくなるんです。
そこで、古い角質を取り除く必要がありますが、その働きを持った代表的な成分がビタミンA(レチノール)です。
ビタミンAは、また、皮膚の生まれ変わりを促す作用もあるんです。ですから、若々しい肌を保つためにも有効な成分です。
一般的な化粧品に含まれているのはビタミンAですが、医療機関では50倍以上も強力な作用を持つビタミンA誘導体(トレチノイン)が使われたりします。
メラニンとチロシナーゼ
シミはメラニン色素から作られますが、そのメラニンの生成にはチロシナーゼという酵素の働きが関係しています。チロシナーゼが作用するとメラニンができるのです。
逆に、チロシナーゼの働きを抑えることができれば、メラニンの生成量を少なくできます。ビタミンCは、まさにその作用があるんですね。
メラニンを作る細胞はメラノサイトと呼ばれ、表皮の底の部分に分布しています。チロシナーゼはそのメラノサイトの中で働きます。だから、ビタミンCを表皮の深いところまで浸透させないと、メラニンを減らせないのです。
表皮の底でできたメラニンは、少しずつ皮膚の上の方に押し上げられていきます。そして、最後には垢と一緒にはがれ落ちるのです。
このベルトコンベヤーのような仕組み(ターンオーバー)がちゃんと機能していれば、メラニンが溜まってシミになるようなことはあまり起こりません。ターンオーバーの乱れは、シミのできる要因なのです。
ビタミンC
シミに効く化粧品成分と言ったら、まずはビタミンCでしょう。とにかく、ビタミンCは肌にとって有効な働きをいろいろしてくれます。シミに関係のあるものだけでも、・・・
● メラニンの生産を抑制する
● メラニンを脱色して目立たなくする
という働きがあります。ただ、とても熱や光に弱いし、体内にストックしておけないので、不便なんですね。
さらに、化粧品の成分として見た場合には、肌に浸透しにくいという致命的な欠点もあります。
そこで、体内に入ってからビタミンCに変化する物質(ビタミンC誘導体)を使うなど、様々な工夫が行われています。